技術資料

流量計はご使用される条件に基づいて受注生産いたします。
お見積の際には、測定される流体名、流量範囲、圧力、温度等をご指示ください。

液体の場合(比重・粘度)が必要です。

水相当の液体を測定する場合は問題ないのですが、粘性のある液体は測定する時の比重・粘度を設定し、製作いたします。特に温度の変化により、流量の表示に大きな影響を及ぼしますので、温度はできるだけ一定に保つようにしてください。

気体の場合(圧力・温度)が必要です。

気体用の流量計は、測定する気体の条件(圧力・温度)を設定し製作いたします。
その流量は、標準状態(大気圧 20℃)に換算された流量になります。
また、ご要望により基準状態(大気圧 0℃)でも製作いたします。

図Aは、ニードル弁まで圧力0.3MPaが加わり、それ以後は圧力抵抗のない状態(大気圧)になります。
設定圧力は大気圧(1atm)となります。図Bは、流量計及びニードル弁まで圧力0.3MPaが加わり、それ以後は大気圧、又は何らかの負荷圧力が加わった場合でも、設定圧は 0.3MPa になります。設定圧力は測定する気体が流量計の中を通過する時の圧力で、流量計には常に一定の圧力が掛かった状態にしてください。
また、圧力・温度が変動する場合は、その変動値で補正することになります。

精度

精度はJISに基づき、最大目盛値(F.S)の±2%~±5%以内を原則としています。但し、下記のような場合、精度が低下することがあります。
◎ 微小流量
◎ 高粘度の液体
◎ 密度が極端に小さい気体

耐圧・漏洩検査

最大使用圧力の1.5倍の圧力で行います。

流量の補正式

Ⅰ液体の補正式
異種液体で密度が異なるとき
液体の補正式

Ⅱ異種気体、圧力、温度の補正式
圧力単位が kPa のとき
異種気体、圧力、温度の補正式

圧力単位が kgf/cm2(G) のとき
異種気体、圧力、温度の補正式

Ⅲ蒸気の補正式
蒸気の補正式
※ 蒸気の表示は一般に質量(重量)単位で表します。

記号の説明

Q 実流量
q 目盛上の流量
ρf フロートの密度
ρ0 目盛上の流体の密度
ρ1 異なる流体の密度
P0 目盛上の圧力 (kPa/kgf/cm2G)
P1 異なる圧力  (kPa/kgf/cm2G)
T0 目盛上の温度  (℃)
T1 異なる温度  (℃)
W1 実流量 (質量)
W0 目盛上の流量 (質量)
γ0 目盛上の蒸気の密度
γ1 異なる蒸気の密度
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